取材内容まとめ(ヤマト運輸㈱様)
皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?
MIYAGI MY CAR MY LIFE代表の板橋です!
今回は、ヤマト運輸㈱様より
「宮城県内で自動車を使って地域貢献のお仕事をされている企業様を訪問して、弊社でできるサステナブルな地域との関わり合いを考える」
といった名目で取材のご依頼を受け、8月9日に行われた取材内容をまとめました。
質問の大まかな内容は以下の通りです。
- この事業を興したきっかけ
- どのような方からの強いニーズがあると認識しているのか
- 普通車以外の申し込みや希望についてどの程度あるか
- 必要な資格、またはその資格の取得方法について
- 実際に事業を始められての「想定外」
- 公道で教習する上で気をつけるポイントや、教習を終了する際のボーダーライン
- 教習を始めて、今後どのような工夫が必要だと感じられたか
- 指導員自身のスキルアップとしてどのような事をされているか。
ここからは簡単な対談形式で紹介して参ります♪

担当者様
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

こちらこそどうぞよろしくお願いします。

担当者様
早速質問に移らせていただきます。はじめに、この事業を興したきっかけはなんですか?

理由は様々ありますが、まず昔に比べ世間では車離れが進んでいることからペーパードライバーが増えています。また、自動車学校業界は年々生徒数が減っている傾向があり、これも車離れに拍車をかける要因となっています。そういった状況の中で考え、気づいたことがありました。
①自動車学校に入校する生徒より、免許証所持者の方が圧倒的に母数が多いという事。
②自動車学校はたくさんあるが、東北地方の出張型PD教習サービスはほとんど無いという事。
③シェアカー等のサービスも仙台を中心に充実しているのでそれに伴って普段運転しない方が利用する機会が増えているという事。
これらの事実とともに私的な理由もあり
①会社に拘束されない自由な時間を欲していた。
②人間関係のしがらみ等を気にせずに済む。
③独立して自分で事業を興し経営する経験を得たかった。
④何よりも本当に車の運転が必要な人に対して最大限のサポートが出来る。
以上の理由が重なり、事業を興すきっかけとなりました。

担当者様
次に、どのような方からの強いニーズがあると認識していますか?

今までの教習生の傾向を見ますと、主に30~40代の主婦層が6割ほどです。理由としては子供の送り迎えや買い物等で使用したいという方が多かったです。その他の年代層では、就職に伴い社用車を使用しなければならない。親の病院等への送迎で使用する。転勤の都合で今後車に乗らなければならない。等がありました。
サービス利用の理由としては、自家用車で練習が出来る。自動車学校のPD講習がやっていない時期だった。自宅まで来てもらえる。自動車学校に良い思い出が無い。など。様々な理由がありました。特段人気の理由としては、自家用車で練習できる点や自宅まで来てもらえるなど自動車学校では行き届かないサービスがあることが考えられます。

担当者様
次に、普通車以外の申し込みや希望についてどの程度ありますか?

現時点では他車種の依頼はありません。ただし、MT車の教習希望や外国免許切り替え試験の練習依頼等はいくつかありました。こちらの依頼は教習設備等を理由にお断りしている現状です。将来的には二輪車のPD向けのサービスを開始したり、高齢者向けのサービスを充実させたいと考えています。

担当者様
次に、必要な資格、またはその資格の取得方法について教えてください。

このペーパードライバー向けのサービス事業をするに当たっては必須の資格はありません。ただし、自動車学校で指導員資格を有し教習経験を積んだ上でこの事業に当たらないと顧客からの信頼は得られないため実質は指導員資格が必要になります。指導員資格は、年齢や運転実績を踏まえた上で自動車学校に就職し、業務をこなしながら資格勉強を行います。資格試験は年に3回。試験項目は6つあり、その全てに合格し、事後教養を受けた後に晴れて指導員になれます。

担当者様
次に、実際に事業を始められての「想定外」の事態はありましたか?

良い想定外としては、想定より利用者が多かったことです。サービス開始前の市場調査が、前例が無いと言うこともあり、正確な想定利用者数を割り出せなかったので、今思えばぶっつけ本番状態でした(笑
その他の想定外は、訪問先の駐車場やその道のりが思ったより狭かったことや、チラシの配布作業が想定より大変であったこと。最近では、ポスティング禁止の一軒家やマンションが多いので思った以上にチラシ配りには神経を使い、作業自体も難航しました。

担当者様
次に、公道で教習する上で気をつけるポイントや、教習を終了する際のボーダーラインはありますか?

基本的には自動車学校と同じです。他の車の迷惑にならないように細心の注意を払います。具体的には、事故防止はもちろんのこと、駐車位置や走行速度、走行位置等に気をつけています。その他としては、教習の時間帯や交通状況、例えば事故や道路工事等による交通規制など。さらには天候、利用する車の状況、保険等の加入状況確認。教習生の体調等運転に左右する様々な要因をしっかり確認します。
追加教習の有無については、最終日に路上検定を想定した上で教習をします。簡潔に言えば、自己判断のみで安全に路上を走れるかどうかを見ます。ただし、試験では無いので、最終的には教習生と相談をして決めています。コースによっては安心プランというものを利用して10~20%offで追加教習を受けて頂いておりますので、万が一の場合でもご負担を少なくして再度教習に臨めるよう設定させていただいております。

担当者様
次に、教習を始めて、今後どのような工夫が必要だと感じられましたか?

教習面においては、日々変わってゆく交通事情や教習生各々の運転時のクセや課題を端的に且つ短い時間で無駄なく教える事が必要と感じています。決して安い値段では無いので、その価値以上のサービスを提供出来るように工夫しなければならないと感じております。
具体的な改善点としては、教習前のヒアリングを強化して極力教習時は教習のみ行うようにしたり、教習生の求める技術や知識をピンポイントで指摘したりするなど。
また、アンケート調査を実施しているので、まとめ次第採用できる案は採用するようにしたいと思います。

担当者様
最後に、指導員自身のスキルアップとしてどのような事をされていますか?

日頃からの安全運転はもちろんのこと、ネットニュースを中心に様々な事故状況を確認したりして情報のアップデートを行い、それを自身のブログや教習で伝えられるようにしています。また、前職である自動車学校に一時的ではありますが臨時職員として戻る機会がありますので、その際に改めて指導に関する知識・技術を再確認する用にしております。

担当者様
質問は以上になります。ご丁寧にプラスαの部分までお答えくださり、大変有意義な取材となりました。
誠にありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。いろいろと質問を受け答えをするに当たり、私自身も良い振り返り・目標の再確認を行うことが出来ました。
ご満足頂ける回答が出来たかはわかりませんが、充実したお時間を過ごさせて頂きました。改めてありがとうございました。
取材内容は以上となります。
自分のルーツを振り返る良い機会となりました。
これを機に、今後もより良いサービスを提供出来るよう努力して参りますので、よろしくお願いいたします!
※この記事はヤマト運輸㈱様の許可を頂いて掲載しております。この場を借りて感謝申し上げます。